岡田准一(42)が、ジャニーズ事務所から退所する見込みであることが1日、分かった。

創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり同事務所が2度目の会見を開く今日2日、発表されるとみられる。俳優業で活躍し事務所の中心的存在の退所発表となれば、ファンにとって大きな衝撃となる。

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複数の関係者によると、岡田は11月で退所する意向を周囲に伝えているという。NHK大河ドラマ「どうする家康」で織田信長役を演じて話題になるなど、今のジャニーズ事務所でもエース格の1人。28年間在籍した事務所から離れる。

95年にV6としてCDデビューし、三宅健、森田剛とともにComing Century(通称カミセン)の一員としても活動。V6が解散した21年に独立した森田、同事務所元副社長の滝沢秀明氏が設立した新会社TOBEに今年合流した三宅に続き、退所の道を歩むこととなりそうだ。

「SP」シリーズや14年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」主演など、人気俳優の道を着実に進んでいた。一方で、高い身体能力を生かして高度なアクションもスタントなしでこなし、自ら殺陣を手がけるなど、アイドル離れした独自路線と職人気質も見せていた。格闘技にも精通し、今年8月には、米ラスベガスでブラジリアン柔術世界大会「ワールドマスター柔術選手権」に参加。マスター3(41歳以上)茶帯ライトフェザー級(64・22キロまで)で初戦を突破し準々決勝まで進んでいた。

ジャニーズ事務所をめぐっては、企業が広告起用や契約更新を見送るなどの動きが相次いだ。岡田の出演CMも例外ではなく、アサヒビール「スーパードライ生ジョッキ缶」のアサヒグループホールディングス(HD)は先月8日、「今後、ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告や新たな販促は展開しない」などの方針を公表。日本特殊陶業も岡田が出演する広告の使用を停止し、所属タレントとの契約を期間満了をもって更新しないとしていた。

今日2日の会見では、ジャニーズ事務所の新体制の詳細などが発表される。広告代理店関係者によると、所属タレントのマネジメントを担当する新会社の設立も検討しているという。ジャニーズ事務所は被害者への補償会社として残し、タレントは新会社に移籍させるとみられる。新体制の詳細と岡田の退所との関連は不明だが、事務所が揺れるタイミングで大きな衝撃が走ることになりそうだ。

◆岡田准一(おかだ・じゅんいち)1980年(昭55)11月18日、大阪府生まれ。95年V6として14歳でCDデビュー。13年公開「永遠の0」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞。その後も「海賊と呼ばれた男」、「ザ・ファブル」シリーズ、「燃えよ剣」「ヘルドッグス」など多数主演。血液型B。