電撃引退したイクイノックス(牡4、木村)の父キタサンブラックを所有していた演歌歌手の北島三郎(87)が30日、日刊スポーツの取材に対してコメントを寄せた。

北島は「父であるキタサンブラックの現役時には日本一の称号を頂いたが、イクイノックスは父を超えて世界一の称号に輝いた。この度の華のある引き際に拍手をおくるとともに産駒の筆頭として頑張ってくれたことに『ありがとう』と感謝を表したい」と感慨深げにねぎらった。

北島は昨年の有馬記念制覇を自宅テレビで見守るなどイクイノックスの動向を気にかけ、G1制覇などの際に喜びのコメントを出すこともあった。有馬のレース後には「強豪を相手に初めての有馬記念での勝利、そして親子制覇はすごいこと。現地には行けなかったけど、テレビの前で応援しててうれしくて『まつり』を歌っちゃったよ(笑い)。最高のクリスマスプレゼントになりました」などと喜んでいた。

イクイノックスは父キタサンブラックの初年度産駒として21年8月にデビュー。新馬戦を6馬身差の圧勝で飾ると、3歳秋からは快進撃。天皇賞・秋、有馬記念を制し、22年の年度代表馬に選出されると、今年も3月のドバイシーマCを逃げ切り勝ちし、令和初の天覧競馬となった天皇賞・秋を連覇。ラストランのジャパンCでは歴代最多タイとなるG1・6連勝を達成し、総獲得賞金(ボーナス、褒賞金は含まない)は22億1544万6100円(うち海外4億5889万100円)で歴代最高額を更新した。