元日本テレビのフリーアナウンサー徳光和夫(82)が2日、ニッポン放送「徳光和夫 とくもり!歌謡サタデー」(土曜午前5時)に出演。同局系列の日本海テレビジョン(鳥取市)幹部が、チャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金などを着服していた問題に言及し、怒りをあらわにした。

徳光は「今週は怒りに震えたニュースがございましてですねえ。落胆するニュースでもあったんでありますけど」と切り出し、この問題を紹介。日本テレビ系「24時間テレビ」には総合司会やスペシャルサポーターなどとして深く関わってきただけに「『24時間テレビ』、46年間たずさわってまいりました私としては、本当に許せないことでありまして。『24時間テレビ』では何度も”みなさまからお預かりしました募金”というふうに言ってるわけでありますから、それを着服の中に入れていたとなりますと、最初から『24時間テレビ』を、そういう疑いの目を持って、各局それぞれ調査しなければならない…というようなたぶん状況だと思うんですね」などと述べた。

そして「同時にですね、存続も危ぶまれるんじゃないかなと思うような感じですね」と続け、「ニッポン放送で欽ちゃん(萩本欽一)がやっていた(ラジオ番組)『ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』をヒントにして『24時間テレビ』ができたわけですからね。そういう意味では本当に言語道断どころではない、許し難いな、というふうに思えて成りませんね」と語気を強めた。

日本テレビ系列幹部の着服問題をめぐっては、日本海テレビジョン(鳥取市)の経営戦略局長の男性(53)が14年からチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金や、会社の売上金など計約1118万円を着服していた。同社は27日付で幹部を解雇し、28日に警察に被害届を出した。