歌手彩青(りゅうせい、21)が12月13日に発売した新曲「王手!」が順調な滑り出しをみせています。所属事務所の先輩・杜このみ(34)が19年に発売した作品のカバーで、将棋にかける棋士の生きざまと勝負への強い決意を描いた楽曲です。
5歳で民謡を始めた彩青は小学生で日本一になるなど、民謡界では「天才少年」の名をほしいままにしてきました。7歳から津軽三味線も始め、尺八もマスター。演歌は11歳で細川たかしに師事するなど、まさに“伝統演芸の総合デパート”として多方面で活躍をしています。
性格は真面目で何事にも一生懸命。杜このみの言葉を借りれば「細川一門で一番若いけれど一番しっかりしている」そうです。小学校に入る前から芸事に熱中して子どもらしい遊びとは無縁。「小学生の時に、おやつに『きな粉棒』ばかり食べていて、はやりのお菓子は何なのかを友達に聞いて知ったほど。『小さなおじさん』と呼ばれていました」と天才少年ならではの苦悩? を明かしたこともあります。
細川に弟子入りして10年。最近ではしぐさや発言も似てきたと評判です。そんな彩青に伝えたい言葉があります。それは「ステージ上では憧れるのはやめましょう」です。
WBCで世界一になった侍ジャパンの大谷翔平選手が、米国との試合前、ロッカールームでチームメートに投げかけた言葉。「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」。
彩青は細川と同じステージに立つこともあるし、実力のある先輩歌手と共演することもたくさんあります。でも、自身の持つポテンシャルを存分に発揮するためにも、ステージ上では憧れを捨てて「俺が1番」ともっと前に出て欲しいなと思うのです。謙虚なのは美徳ですがステージ上は別です。
細川は豪快な歌唱や爆笑トークで一瞬のうちにその場の空気を“細川ワールド”一色に染めてしまいます。何度かそんなシーンに立ち会っていますが、その様は鳥肌が立つほどに見事です。しぐさや発言だけでなく、そんなところもぜひ師匠をまねて欲しい。そしていつの日か師匠を超えて欲しいのです。
素直な性格で礼儀正しく、多くの人から好かれる彩青。デビュー5周年の節目に一皮むけるといいなぁ~と期待しています。【松本久】



