鈴木亮平(40)が初の主演男優賞を受賞した。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。

「エゴイスト」(松永大司監督)では、ゲイであることを隠して地方から上京し、ファッション誌の編集者となった男性役に挑戦。「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」ではドラマ版に引き続き、正義感にあふれる救命医療チームのチーフドクター役と、対局的な魅力を発揮した。21年の助演男優賞に続いての受賞となる。

▽鈴木亮平コメント

このたびは本当にありがとうございます。身に余るお言葉と美しい花束をいただいて、本当にうれしいです。(花の)色がエゴイストのポスターのカラーと同じ色で、そういう思いも込めてくださったのかな、と思っております。今年は「エゴイスト」と「TOKYO MER」と、対局にある2つの物語を公開させていただいたかなと思っております。ひとつは静かな愛の物語で、もうひとつはパニックの中から人を救うという、激しいストーリーであるんですが、共通して言えるのは「人間って美しいな」と、そういう気持ちを伝えられたらな、と思って演じました。誰かを愛するエゴとか、愛するがゆえに誰かを助けたいとか、救いたいとか、そういうエゴは、人間が持つ美しさかなと思いますし、例え相手が、自分の家族や愛する人でなくても、目の前の命を救いたいと思う、そういう気持ちも人間の美しさだなと。それもエゴの1種かなと思いますし、そう考えてみると、もしかすると世の中のいろんな映画は、ほぼこのテーマを描いたものなのかな、という気にもなったりします。これからも人間の不思議さ、残酷さ、そういうものを描くこともありますけれど、それも含めて人間のすばらしさ、美しさというものを皆さんにお届けできるように、これからも精進したいと思います。

◆鈴木亮平(すずき・りょうへい)1983年(昭58)3月29日、兵庫生まれ。06年テレビ朝日系「レガッタ~君といた永遠~」で俳優デビュー。07年「椿三十郎」で映画デビュー。NHK大河ドラマ「西郷どん」、TBS系ドラマ、日曜劇場「下剋上球児」主演。186センチ、血液型A。

◆エゴイスト 田舎町でありのままの自分を隠していた浩輔(鈴木亮平)は、東京の出版社でファッション誌の編集者として自由な日々を送っていた。パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と引かれ合い満ち足りた時間を重ねたが、ドライブに出かける約束をしていたある日、龍太は姿を現さなかった。

◆劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 横浜みなとみらいのランドマークタワーで爆発事故が発生。地上70階には193名が取り残される。チーフドクター喜多見(鈴木亮平)はYOKOHAMA MERと信念を激突させ、全ての命を救うための戦いを始める。