乃木坂46が10日、さいたまスーパーアリーナで、デビュー12周年記念ライブ「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」の千秋楽公演を開催した。

4日間で123曲をパフォーマンスし、卒業を発表している山下美月(24)のラストシングル「チャンスは平等」(4月10日発売)も初披露。過去の歴史をたどりながらも、今のメンバーたちの輝きを凝縮したメモリアルステージを完走した。

本編ラストの「僕は僕を好きになる」前、同曲センターの山下がスピーチした。全文は次の通り。

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4日間続いたバースデーライブも、いよいよ終わりが近づいています。少しお話ししてもいいですかね。今回4日間で計123曲の披露となるんですけども、本当に1曲1曲すてきな楽曲たちで。そしてすてきな衣装にすてきな振り付け、本当にたくさんの愛が詰まった作品たちを、私たちは背負っているんだなと改めて思いました。

私たちはメンバーだけで立っているわけじゃなくて、スタッフさんがいて、そして応援してくださるファンの方がいて、ここにアイドルとして立てているんだなと。本当に1秒1秒、すごく幸せなバースデーライブでした。

そして私自身はこのバースデーライブで、バースデーライブ自体が最後になっちゃうんですけど…。すごくさみしいです。(声を詰まらせながら)すごく…本当にさみしいなって思います。

後輩たちにはかっこいい先輩だなって思われたいし、同期のみんなとはいつまでもたわいのない話でずっとしゃべってスタッフさんに怒られていたいし。スタッフの皆さんには時には甘えて、でも頼れるなって思ってもらいたいし。そしてファンの皆さんにはいつだってキラキラとした姿をお見せしたいなと思っています。

本当にこのグループは私にとっての宝物なんですけども、これからも皆さんに大切に見守って、そして育てて一緒に歩んでくださったらうれしいなと思っています。

そうですね、生きている中でいろいろ理不尽だなって思うこととか、世の中にあんまり平等って言葉は存在しないんだなって、たまに胸が痛くなってしまう時があるんですけど。でも乃木坂46にいる時はすごく優しい気持ちになれて、みんなが主役のグループでずっとあってほしいなと思います。

特にこのバースデーライブでは、歌が得意なメンバーだったりとか、ダンスが得意なメンバーだったりとか、MCがすごくおもしろい子だったりとか。本当にみんなの個性がたくさん詰まっていて、私もこの7年半、8年で、メンバーの知らなかった魅力をたくさん知ることができたし、こんなすてきなメンバーがたくさんいるグループは、本当にすてきだなって心から思いました。

やっぱりみんなが主役として、グループとしてこれからも続いていくためには、皆さんが1人1人のすてきなところを見つけていただいて、そしてその部分を褒めていただけたら、きっとこれからもたくさんの色が詰まったグループであり続けられると思います。

次のバースデーライブには私自身はもういないんですけど、きっとここにいる3期生、4期生、5期生、そして新たに入ってくる6期生がすてきな未来を作ってくれると信じています。

来年もバースデーライブできたらいいですね。13周年、私も客席で見てるかもしれないし。これからの輝く未来を作っていくために、これからも乃木坂46の応援をよろしくお願いします。(お辞儀をし、拍手を浴びる)

ありがとうございます。寂しいですが、続いての曲で最後です。それでは聞いてください。「僕は僕を好きになる」。