2024年の“幸薄ブレイク”を狙う。昨年末の朝日放送系「相席食堂」出演などで話題となったタレント中崎絵梨奈(30)がこのほど取材に応じ、女優業本格参戦への意気込みを語った。

アイドル活動などを経て19年からグラビアや舞台出演、バスケットボール雑誌「ダブドリ」の初代ダブドリガールなどとして活躍。「幸の薄い役が似合うとよく言われます。遅咲きの幸薄女優になりたい」と、30代からのさらなる飛躍を狙っている。

節目の年齢も迎え「これからも仕事をずっとしていたいですし、プライベートでの結婚とかは良いご縁があればという感じです。役者としてのベースを作って、もっと多くの映画やドラマなどに出られるようになりたい」と力を込めた。

2020年に住田スマイル役で出演した「仮面ライダー ゼロワン」で、その笑顔が「かわいい」「最強の笑顔」と話題となり、SNSでは“スマイルちゃん”がトレンド入りするなど反響を呼んだ。しかし、コロナ禍だったこともあり「なかなか波に乗りきれなかった」と思うような勢いまでにはつながらず。今年は昨年から映像作品のオーディションを多く受けるなどしてきた成果が徐々に出始めているといい「希望が見えるところまできた」。地上波ドラマ出演などのオファーも複数届くなど、リベンジの年にする機運は高まっている。

2013年に「ぷに子が日本をHAPPYにする」をコンセプトに結成されたアイドルグループ「Chubbiness」(チャビネス)の一員として芸能界デビュー。地元福岡県内で働くOLから転身し、上京した。当時はコンセプトの通り「高校3年の頃に資格試験のストレスとかで16キロ太って、おもちみたいだった(笑い)」というが、グループ卒業後に3カ月で10キロ減量。“女優仕様”の体へと鍛え「笑顔が注目されたりもしてきましたが、暗い役にも挑戦していきたいです。泣き叫んだり、かわいそうな役どころが周りに好評で(笑い)。その両面をみせていきたい」と語った。

「ミスヤングチャンピオン2016」グランプリ、2019年「サンスポGoGoクイーンオーディション」グランプリなどグラビアでも高い人気があるが、30代突入を機に「今後は控えていこうと思っています」と見納め宣言。女優として目指す目標には薬師丸ひろ子を挙げ「作品を見ている時にいつも印象に残るのが薬師丸さんだなと感じていて。私も1シーンだけだったとしても人の心を打てるような、今後も長くお芝居をやれるような人になりたい」と意気込んだ。

昨年末の「相席食堂」出演時は、もうひとつの「M-1グランプリ」として、ロケ映像で競う「ミリオン-1グランプリ」に参戦。初めて1人での外ロケを経験した。「無名にして最恐の刺客」のバスケ好きタレントとして紹介され、MCの千鳥の2人からは「誰なんや」と盛大にイジられつつも、愛知県内の動植物公園を舞台にあざとさのあるロケを展開。放送後はフォロワーも急増したという。 2024年は女優としてのさらなるブレイクを誓い「もう1回相席食堂に出て『有名になりましたよ!』と千鳥のおふたりに言うことが目標ですね」と笑顔で語った。【松尾幸之介】

 

◆中崎絵梨奈(なかざき・えりな)1993年(平5)6月8日、北九州市出身。2013年に3500人の応募の中から選ばれChubbinessとしてデビュー。中学時にバスケットボール部。JBA(日本バスケットボール協会)公認コーチライセンスE級も持ち、学生大会のリポーターやBリーグのゲスト解説、コラム執筆などを務める。趣味はカフェめぐりや散歩。1日2万歩目標で歩いている。身長153センチ。

※名前の「崎」は崎の大が立の下の横棒なしが正しい表記