米俳優ジョニー・デップ(60)が、10日に米ロサンゼルスで開催された第96回アカデミー賞授賞式で、助演男優賞に輝いたロバート・ダウニー・Jr(58)の初受賞を祝うメッセージを、インスタグラムに投稿するも、写真が加工されたものであることが判明し、削除していたことが分かった。

米メディアによると、デップは、クリストファー・ノーラン監督がメガホンを取った「オッペンハイマー」に出演して3度目のノミネートで初のオスカーを手にしたダウニー・Jrを祝福するため、過去のツーショット写真を投稿。しかし、その写真を見たファンたちが、加工した写真であると指摘する騒ぎとなり、誤りを認めて投稿を削除したという。

デップが投稿したのは、若かりし日の2人が肩を組んでタキシード姿で並ぶ写真。しかし、実際にはこの写真は1988年にダウニー・Jrが当時交際してたサラ・ジェシカ・パーカーと一緒に写したもので、パーカーをデップに置き換える写真加工が施されていたことが発覚した。この写真はSNSのファンサイトから転用したものだと見られ、ファンからの批判を受けて削除されたとみられる。

ネットにはオリジナルの写真とデップが投稿した写真を並べ、昨今問題になっている加工写真を投稿したことを非難する声が相次いでいた。中には、修正した家族写真を公開して物議を醸している英王室のキャサリン妃を引き合いに出す投稿もあった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)