腹部の手術を受けて自宅療養中の英王室のウィリアム皇太子(41)の妻キャサリン皇太子妃(42)が英国の「母の日」に公開した3人の子どもたちとの家族写真が修整されたものだったとして物議を醸す中、ヘンリー王子(39)とメーガン妃(42)夫妻の家族写真にも修整疑惑が浮上。撮影した写真家が否定する騒動となった。

ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が、2021年に長女リリベット王女の妊娠を発表した際の写真が、意図的に加工された可能性があると英デイリー・メール紙が報じた。この写真は夫妻の友人の写真家ミサン・ハリマン氏が撮影したもので、夫妻の自宅庭で木の下に座った王子の脚の上に頭をのせて寝転がる妃の姿をとらえた白黒写真。ハリマン氏が自身のインスタグラムに投稿し、夫妻に第2子が誕生することが発表されて話題を呼んだ。

修正疑惑が浮上したことで、ハリマン氏は13日に自身のSNSに声明を発表。投稿した動画で、「残念なことに私が撮影したヘンリー王子とメーガン妃の妊娠発表のポートレートに加工があったことを私が認めたという記事がデイリー・メール紙に出ている。ポットキャスト番組Private Passionで木や草地を消したと認めているという。これはクレイジーだ」と話し、反論した。

同氏は番組の中でロックダウン中に多くの写真家がリモート撮影をしていたことに言及したと話し、そのインタビュー音声も公開。夫妻の妊娠発表のポートレートをリモート撮影したエピソードについて話す同氏に対し、インタビューアーは「写真を撮った時に彼らは実際に木の下の草むらに寝ころんでいたわけではないのですね?」と質問している。同氏はこのようなやりとりで、写真加工を認めたと報じるのは非常に危険なジャーナリズムだと非難。iPadで撮影した写真で、加工したのはカラーをモノクロに補正しただけだと主張。オリジナルのカラー写真も公開した。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)