テレビ埼玉(テレ玉)は19日、都内の東京支社で45周年記念会見を開いた。席上で45周年記念事業として、連載開始45周年を迎えた漫画家ユニットゆでたまごの漫画をアニメ化し、日本テレビ系で1983年(昭58)から86年まで放送されたアニメ「キン肉マン」を、4月3日から放送をスタート(水曜午後9時)すると発表した。地上波での放送は、約20年ぶりだという。

ゆでたまごの原作担当・嶋田隆司氏は動画でメッセージを発表。「(テレ玉と)同じ周年になるとは本当に思わず、うれしい。高校生の17歳でデビューして、ここまで連載できるとは思わなかった。やっているやろうな、ということはあったけれど、50歳くらいで終わると思った。まだまだ制作意欲はある。小学校4年生、10歳を対象に書いていたのが45周年を迎えた理由」と感慨深げに語った。「(当時)アニメの放送は朝10時…ダメだと思ったら受けまして視聴率は20%。キン消しも飛ぶように売れた。国民的な漫画になった。当時、見ていた人、読んでいた人は多いと思う。親子で見られる作品であるので、大いに突っ込んで親子で大笑いしてみてもらえたら、うれしいです」と呼びかけた。

TBS系で7月からアニメ新シリーズ「キン肉マン 完璧超人始祖編」(日曜午後11時半)の放送もスタートするが、テレ玉は3カ月、前倒しで元祖「キン肉マン」を放送する。6月をメドに、テレ玉のマスコット「テレ玉くん」とキン肉マンがデザインした、コラボTシャツなどグッズも発売予定。諸星和義編成部長は「予算をかけない周年企画を次々とお届けします」、新井千里取締役編成局長も「予算は少ないんですけど…お金はかけられないんですけど、工夫した番組をお届けしたい」と編成意図を語り、控えめながら意気込みを示した。