イタリアンシェフ落合務氏(76)が19日、TBS系「THE TIME,」(月~金曜午前5時20分)にVTR出演。3年前から始めた自炊生活からつくった簡単イタリアンの料理本と病気を克服したことについて語った。

日本一予約のとれないイタリアンレストラン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」(東京・銀座)のオーナーシェフ。日本イタリア料理協会の名誉会長でもある。

番組では、今年2月に落合氏が出版した「プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン」(ダイヤモンド社)に注目し、落合氏を取材した。

落合氏は「2021年に悪性リンパ腫のステージ4と告知された。もうこだわりはない。いい意味での手抜きができないかな、と思って」と執筆の動機が病気だったことを語った。

担当医には助かるかどうかを「五分五分だなぁ」と言われて「ちゃんと言うこと聞いて治療しようと」と決意した。病気に負けまいと3年前から自炊を始めた。「すると朝昼晩、これは大変だなぁって。こうじゃなきゃいけないということは本に書いてない」とどこでも手に入る材料で簡単に短時間でつくれるレシピ開発に没頭した。

レシピの手順が1~6まであるとしたら「その順番が分からなくなるでしょ。もう1、2、3で完結です。おウチのご飯だからいいじゃん、これで」と笑った。本の帯には笑顔の落合氏の吹き出しで「この本で作れなきゃ、お手上げだ!」とも書いていて、5版まで重ねている大人気本に成長しているという。

治療に専念しながら、自炊をして、簡単レシピを考える毎日を送っていたら、そして担当医には「寛解しましたよ」と言われたという。落合氏は「あ~良かったな」と安心したと感想をもらしていた。