スポーツジャーナリストの二宮清純氏(64)が26日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)にリモート生出演。ドジャース大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、元通訳の水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博で450万ドル(約6億7500万円)の借金を抱えて大谷の銀行口座から返済が行われ解雇された一連の騒動に関して会見したことについて言及した。

二宮氏はスポーツ選手が海外でプレーする際、金銭面を代理人等に任せることについては「よくある、言葉の壁が一番の原因ですね」と解説した。そして「今回の大谷選手のステートメント(声明)で一番注目したのが、『彼はその時、僕の口座に“勝手に”アクセスし』と言ってるんですよね。僕(大谷)名義で送金していたと。“勝手に”できるものなのかと」と話を進めた。

さらに「アメリカにおける金融取引でセキュリティーが二重にも三重にもかかっていますから、そう簡単にはできないんですよね。そこで思い当たる節があるのが…水原さんがそうであるというわけではないんですよ」と前置きした。

そして「ヒスパニック系の選手で問題になるのが、マネジャーとかが勝手にサインしちゃうんですよ、ボールに。選手からしても面倒臭いですよね。ずっと何年も一緒にいると、筆跡鑑定しても分からないぐらい巧妙なのがあって。今、マーケットに出回ってますよ、真偽のほどが分からないのが」と説明し「(サインなど)そういうものまでを窃盗というのか、これはいろんな可能性が考えられる」と語った。

大谷は会見内で、自身の賭博への関与は一切なく、お金が送金されたことを開幕戦直後のミーティングで初めて知ったと明かした。「僕自身は、何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません」と関与を完全に否定。「数日前まで彼がそういうことをしていたのも全く知りませんでした」と明かし「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、みんなにうそをついていたというのが結論」と話した。