俳優妻夫木聡(43)が27日、都内で、サッポロ生ビール黒ラベルの体験イベント「THE PERFECT 黒ラベル EXPERIENCE 2024」の開催記念会見を行った。

体験イベントはこの日の東京を皮切りに、6月2日の仙台まで全国11カ所で順次開催する。CMキャラクターの妻夫木は「もう10年も(体験イベントを)やっているんだ。会場で飲むビールは最初のひと口から味が違う。専用サーバーはここでしか味わえない。缶ビールもおいしいが、ぜひ味わっていただきたい」とPR。そして「11カ所はすごい。故郷の福岡でも開催されるのがうれしい」と笑顔を見せた。

東京会場の最初の客に妻夫木自身がビールを提供することには「黒ラベルの顔として恥じないように努めたい」と気を引き締めた。

25年以上の俳優生活を振り返り、ほろ苦い経験も明かし「ほろ苦いことだらけ。反省ばっかりの日々です。最初のころは右も左も分からない。バスケ部の部長の役で普通の道路なのに、監督からドリブルをしながら相手役に話しかけろと言われた。ドリブルに集中するとセリフが出てこない。。セリフに集中するとドリブルができない。そもそもなぜ歩道でドリブルなのか…。無事に終わったけれど、使われているかは分からない」と苦笑いだった。

俳優として自信になったのは10年に公開した主演映画「悪人」だ。同作で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞した。「それまでの自分自身を捨てました。いろいろな賞をいただいて、評価は自分がするのではなく、周囲から認めてもらった感覚があって、それが自信になった。転機になった作品です」と振り返った。

4月からいよいよ新年度。新たな道を進む若者に向けて「楽しむこと」とメッセージを送った。「ほんのわずかな楽しさを見つけられれば苦しさも楽しさに変わる瞬間がある。苦しいことさえも楽しむことが大切」と訴えた。