昨年末に「週刊文春」に性行為強要疑惑を報じられ、ダウンタウン松本人志(60)が同誌を発行する文藝春秋ほか1名を被告として起こした、約5・5億円の損害賠償請求等訴訟の第1回口頭弁論が28日に東京地裁で開かれる。同日の傍聴券の抽選では、691人が19席の傍聴席を求め、倍率は36・37倍となった。

東京地裁を含む裁判所の公式サイトでは、法廷の傍聴券交付情報に加え「抽選結果」専用のページが別途、前日の時点で公開され、民事裁判では異例の対応となった。28日午前10時10分締め切りの傍聴券抽選について「午前11時30分頃、当選番号をこちらに掲載します」と告知された。

同地裁の刑事裁判で傍聴希望者が最も多かったのは、オウム真理教の松本智津夫死刑囚の初公判(96年)で1万2292人。倍率が最も高かったのは、09年に覚せい剤取締法違反に問われた女優の初公判で、20枚の傍聴券に対し6615人が希望し、倍率330倍だった。

民事裁判では、12年の芸能人同士の離婚裁判で25倍を記録したこともあるが、抽選の前例は刑事裁判に比べて少ない。