女優趣里(33)がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(月~土曜午前8時)の最終回が29日、放送された。

同作は大阪の下町にある銭湯の看板娘・花田鈴子が、道頓堀にできた少女歌劇団に入り、戦争の苦難を乗り越えてスター歌手になっていく姿を描く。

X(旧ツイッター)では、スズ子(趣里)が涙ながらに歌う「さよならコンサート」への書き込みが集中した。「歌う人が懐メロのパロディーでなく本気で歌ってて、半年間朝からええもん見せてもらったわ~」「ドラマが終わって寂しいのはもちろんなんだけど、それだけじゃなく、福来スズ子という歌手の引退を寂しく思う。福来スズ子は、ドラマの枠からはみ出して、現実に歌手として存在していたような感覚がある。こういう朝ドラは自分にとっては初めてです」「涙涙の最終回。スズ子をもっと見ていたかった 趣里ちゃんのスズ子を見るといつも元気もらえたなぁ」などと書き込まれていた。

▼第126回のあらすじ

スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(このか)らが見守る中、舞台に登場するスズ子。歌を愛し、家族を愛し、義理と人情に満ち、ズキズキ・ワクワクしながら、多くの人々に歌で勇気を与え続けた歌手・福来スズ子の最後のステージ。照明が落ち、静まる客席。その中で、羽鳥善一(草なぎ剛)のピアノ伴奏が静かにはじまる。

「ブギウギ」は109作目の朝ドラで、戦後の大スター“ブギの女王”笠置シヅ子さんをモデルにした作品。小さな頃から歌って踊ることが大好きだった花田鈴子は、大阪・道頓堀の梅丸少女歌劇団(USK)に入団し、歌手の道を歩み始める。人気作曲家との出会いや青年との恋、つらい別れを経験しながら、戦後の傷ついた日本を歌で明るくし、スター歌手の階段を一気に駆け上がっていく。主題歌は中納良恵、さかいゆう、趣里が歌う「ハッピー☆ブギ」。脚本は足立紳氏と櫻井剛氏、音楽は服部隆之氏が担当。語りは高瀬耕造アナウンサーが務めた。