歌舞伎俳優13代目市川團十郎白猿(46)が30日、大阪・道頓堀で船上から「にらみ」を披露した。
市川海老蔵改め13代目市川團十郎白猿襲名披露、8代目市川新之助初舞台「十月大歌舞伎」(10月10日~26日、大阪松竹座)の成功を祈願してのもの。
團十郎は「成田屋」と大向こうが飛び交う中、「2代目の市川團十郎白猿が約280年前に、大阪で雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)という演目を披露して大当たりしたそうでございます。それゆえに團十郎の襲名披露では雷神不動北山櫻をご覧いただきたいと思い、演目に選ばせていただいた」と説明。
さらに、夜の部で披露する「連獅子」について「東京でもたびたびお話しがあったが何回もお断りして、大阪で、せがれ新之助とともに『連獅子』をご覧いただきたい」と、大阪との“縁”を強調した。
22年5月には高さ634メートルの東京スカイツリーで「にらみ」を披露した。対照的に今回の道頓堀は海抜3メートル。「歌舞伎で『六方』という言葉がございまして、東西南北天地という意味がございます。そういう意味では、この襲名披露、締めの大トリの大阪で、この道頓堀からにらみを披露できることは、私にとりましてこのようなありがたいことはない」にらまれると無病息災で過ごせると言われるにらみを船上から披露した。
にらみを披露した後は、音声が入っているのを確認した上で「熱いっすね」とおちゃめに話し、笑いを誘っていた。
22年から行われてきた襲名披露興行は、大阪で締めくくりとなる。



