中村勘九郎、中村七之助らによる「猿若祭二月大歌舞伎」(2月1日初日、東京・歌舞伎座)で上演される「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」「一谷嫩軍記記(いちのたにふたばぐんき)」の特別ポスターが30日、解禁された。
猿若祭は、中村屋ゆかりの興行。勘九郎と七之助の兄弟共演が注目される「積恋雪関扉」のビジュアルは、大悪人の大伴黒主の本性を見せる勘九郎のすごみと、傾城墨染実は小町桜の精を演じる七之助の妖艶さが際立っている。映画「国宝」にも登場した演目で、歌舞伎座では11年ぶりの上演となる。
勘九郎は「関兵衛は(中村)吉右衛門のおじさまに習うことができた財産のお役。当時、絵で描いてくださったりダメ出しいただいたものが残っておりますのでそれを見返して、おじさまの言葉を思い出しながらつとめたい」と話し、七之助は「『積恋雪関扉』は大曲で、歌舞伎俳優にとってはとても重く、そして演じたい演目のひとつです。舞踊のすばらしい要素がたくさん入っている、大好きな踊りを、猿若祭で兄と踊ることができてうれしいです」と話している。
勘九郎と勘太郎の親子が共演する「一谷嫩軍記」のビジュアルは緊張感のあるモノクロの仕上がり。緊迫感もあり、武士の親子の悲劇的な運命を感じさせるものになっている。勘九郎は熊谷次郎直実を、勘太郎は小次郎直家と無官太夫敦盛をともに初役で演じる。
勘九郎は「勘太郎は来月15歳になり、敦盛は16歳。実年齢に近い親子で、この名作を初役で手がけられることはひとつのチャレンジです。『積恋雪関扉』の関兵衛も、この熊谷も、劇場に合わせた大きさを出さなければいけない難しいお役ですが、皆さまの懐を借りて、いい芝居を届けたいです」とコメントしている。



