演歌歌手神野美伽(60)が1日、東京・新宿の新宿文化センターで演歌・歌謡曲を中心に歌唱するコンサート「さあ、歌いましょう!」を行った。

「2026年。神野美伽のコンサートのスタートです」。威勢のよいかけ声とともに「男の海峡」で幕開け。力強い、艶のある声を何度も張り上げると、その度に会場から大きな拍手が沸き起こった。

「ようこそ、皆さま。今日は演歌にこだわった構成でお聞きいただきます。昨年にシャンソンだけのコンサートをやったり、いろんなことをやればやるほど、自分の一番の個性は『演歌を歌えること』だと分かる。今日は本当にうれしい。『神野組』のバンドともやれるし、幸せで、ずっと興奮しています」と最初からギアをトップに入れた。

その後は、1月20日に88歳になった母が好きだという美空ひばりさんの「リンゴ追分」、3年前に亡くなった歌の上手だった父が好きだった村田英雄の「無法松の一生~度胸千両入り」などを歌唱。「私の演歌のコブシはお父さん譲りです」。そして「私が歌っているけど、88歳のお母さんや亡くなったお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんが身体の中に入っているんです」としみじみ語った。

後半では客席のリクエストで他の歌手の曲を歌唱。北島三郎は「風雪ながれ旅」、坂本冬美は「夜桜お七」、そして天童よしみは「珍島物語」と「大ちゃん数え唄」。「『大ちゃん-』は私の師匠・市川昭介先生が作曲した歌。歌えてすごくうれしい」。

終盤では新曲「まっぴら御免」を披露。「こういう時代だからこそ、腹の底から歌う曲が必要。作詞は荒木とよひさ、作曲岡千秋。100歳まで元気に生きますよという曲です」と紹介。両手を大きく広げ、足を踏み締め、絶叫して歌唱後は仁王立ち。ジム通いで体幹を鍛え、筋肉増強をしていることが歌唱に大きくプラスに働いていることを証明する熱唱だった。

84年3月に「カモメお前なら」でデビューして43年。「皆さん、お元気で。またお会いしましょう。サンキュウー。シェイシェイ、カムサハムニダ~」。還暦を迎えても衰え知らずのパワーで走りきった2時間超で20曲を披露した。【松本久】