フジテレビ伊藤利尋アナウンサー(53)が11日、メインキャスターを務める同局系情報番組「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)に出演。男子生徒1人が死亡した磐越道のマイクロバス事故について、若山哲夫容疑者(68)が、直近で短期間に事故を繰り返していたことなどを踏まえ「何よりも、その運転能力に疑問符のつく容疑者がノーチェックで子どもを預かるバスを運転していたこと。重たい事実です」と指摘した。

番組では午前7時から、磐越道のマイクロバス事故の話題を放送。バスが生徒を乗せて出発する直前の映像で新潟市内の一般道でセンターラインを超えた走行の様子を捉えた映像や、ソフトテニス部を知る人の証言として、当日、事故前に生徒から「運転がおかしい」などの声が保護者に寄せられていたとの情報も紹介。7日の保護者説明会でも、「私も聞いた話ですが、どうもその運転手さんが子供たちから見ても『どう見てもおかしい』と」などと保護者から声が上がっていたとした。

さらに、若山容疑者について、知人らからの話として「(車の)乗り降りも大変なくらい足が悪いくらいの人」(タクシー運転手)との話や、「3月くらいに来た時からね、あれおかしいなと。あれだけシャンシャンと歩いていたのに、今、傘をついて、こんななんですよ」(飲食店の女性)と、歩き方がおぼつかなくなってきていたとの証言も紹介した。

また、番組では、若山容疑者は2カ月前から複数回の自動車事故を起こしており、自動車修理会社関係の男性が「この2カ月で4~5回くらい。事故が頻繁に起きている人」と証言。1日にも別の事故を起こしており「保険会社から『もうこれ以上のものは保険会社もみられない』『うちとは契約をこれで終わりにしてもらいたい』というようなことがあった」との証言も紹介。1週間で3回の事故を起こし、保険会社から更新を断られたとの話も紹介した。

バスの運行形態をめぐって、北越高校は10日の会見で、若山容疑者に蒲原鉄道が渡したとみられる「手当」などと書かれた3万3000円いりの封筒があったことが明かされている。

伊藤アナは「違法な白バス行為である可能性、高くなった印象ですけれども、何よりも、その運転能力に疑問符のつく若山容疑者がノーチェックで子どもを預かるバスを運転していたこと。重たい事実です」と指摘した。

事故は6日午前7時40分ごろ、福島県郡山市熱海町高玉の磐越道上り線で発生。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された胎内市の無職若山哲夫容疑者(68)が運転する、北越高校の男子ソフトテニス部員20人を乗せたレンタカーのマイクロバスがガードレールに衝突。部員の稲垣尋斗さん(17)が死亡、17人が重軽傷。運転していた若山容疑者も負傷した。

事故をめぐっては、これまで北越高とバス会社「蒲原鉄道」の主張が食い違っている。レンタカーのバスを手配した蒲原鉄道は6日に会見で、予算を抑えたいとの学校側の要望に応じレンタカー業者のバスを用意したといい、運転手の手配も求められたと主張。北越高は7日の会見で灰野正宏校長は「レンタカーを出してとか、運転手がいないから出してとお願いはしていない」と断言していた。

バスの安全運行の根幹に関わる契約について主張の食い違いが続く中、北越高校は10日、2度目の記者会見を開き、改めて「レンタカーを出して」と依頼はしておらず運転手の手配も依頼していないと、蒲原鉄道側の主張を否定している。