中国でも静かに広まっている「つぶやき」のような短文をインターネットに投稿する交流サイト「ツイッター」で、中国人ユーザーと日本人女優の交流をきっかけに、中国から女優へのアクセスが殺到し「中日交流の偉大な進展」(中国人ユーザー)と話題になっている。

 発端は11日夜、アダルトビデオ(AV)出演などで知られる女優の蒼井そらの「つぶやき」に気付いた中国人ユーザーの書き込み。これを受け、蒼井や同じく女優の紅音ほたるがネットの翻訳機能を使い中国語で「私は中国で有名ですか」などと書き込むと反応が殺到した。

 蒼井の発言にアクセスする人は6時間で2000人から1万4000人に激増した。13日には2万人を突破し、ほとんどが中国人だ。中国では日本のアダルトビデオが水面下で大流行している。

 「あなた方のおかげで中日友好は偉大な進展を成し遂げた。ノーベル平和賞に値する」と絶賛する書き込みもあり、数年前に中国であった反日感情の高まりが信じられないような友好ムードとなった。

 反応の多さに驚いた紅音は「私はきょうとてもハッピー。中国が大好きになった」と中国語で応えた。

 中国では、不特定多数のユーザーが結び付くツイッターは基本的に当局により遮断されているが、規制をくぐりぬけるソフトウエアを使った利用者が10万人以上いるといわれる。

 [2010年4月17日10時37分]ソーシャルブックマーク