「東アジア文化都市」広報親善大使を務める6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)の藤咲彩音が8日、横浜市の横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」で一日駅長を務めた。

 今夏、市内で開催されている現代美術の祭典「ヨコハマトリエンナーレ」と「ヨコハマ砂の彫刻展」のプロモーションの一環として走る両事業のデザイン入りラッピングトレインの発車式に出席した。横浜高速鉄道の男性用制服に、帽子をかぶった駅長スタイルでホームに登場した。

 午前11時12分発の保谷行きの電車が到着。発車ベルが鳴ると、左手の人さし指を進行方向に指し「出発、進行~!!」と声を張った。電車は定刻通りに出発。「緊張感がある仕事でした。電車を遅らせてはいけないと必死でした」。

 埼玉県出身だが、仕事やプライベートで横浜へ訪れる機会が多く、みなとみらい線を頻繁に利用するという。同線は昨年3月に西武池袋線と相互直通運転を開始した。「埼玉人にとっては、横浜へ1本で行きやすくなって良かったです。たくさん寝られますしね」と笑った。

 ラッピングトレインは、今年11月まで1編成(8両)で運行する。「乗車出来たら『ラッキー』ですよ。ファンの方やメンバーにもぜひ乗ってもらいたいです」と、駅長らしく乗車を呼び掛けた。

 式典後には、みなとみらい線に乗車して、元町・中華街駅で下車した。今月16日に中華街にオープンする「東アジア文化都市2014横浜カフェ~ヨコハマサイドステージ~」を視察した。ファンの間で「パンダ愛好家」としても知られており、中華街にある大量のパンダグッズを興奮気味に見て回った。

 でんぱ組は同日夜、みなとみらいホールで行われる「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ」に出演し、でんぱ組とオーケストラの異色のコラボを披露する。