猿まわし「太郎・次郎」の村崎太郎(47)が、芸能事務所タイタンに所属してコメンテーターなど活動の幅を広げた。爆笑問題の太田光(43)の妻で同社社長の太田光代さん(44)は、顧問弁護士だった現大阪府知事の橋下徹弁護士(39)のタレント活動をマネジメント。「茶髪の弁護士」として人気者にした。強力な後ろ盾を得て、村崎は猿まわしの世界普及を目指す。

 村崎は「30年前、父と一緒に猿まわしを復活させました。でも、サルに芸をさせていることを受け付けない人がいる。サルとともに生きているんですが。サルで金もうけてるくせにと」。

 それでも、サルとともに路上に、舞台に立ち続ける。「僕の目標は世界中の子供たちに猿まわしの芸を見てもらうことです。中国、韓国、カンボジア…いろいろな国の人に猿まわしを見せて、芸を伝えていきたい。それで、戦禍に苦しむ子供たちが笑ってくれるなら」。

 今までに米国、中国で興業を行った。動物が1度海外に出ると、滞在期間を問わず3~4カ月、検疫のため成田空港に預けなければならなかった。スタッフやサルの渡航費、人件費、国内興業の休業分を合わせると予算は1億円必要だった。「日本の伝統文化なんですから、2日くらいお医者さんに検査してもらってOK出ないかなと。海外進出はあきらめていたけれど、テレビに出て意見を言うことで風向きを変えていきたい」。伝統芸能の改革派を目指している。