<第59回NHK紅白歌合戦>◇31日◇NHKホール

 紅白を最後に藤岡藤巻との活動を終える大橋のぞみ(9)は40分間の出演制限の中、冒頭で歌い、曲紹介を手伝い、ポニョポニョ歌う大活躍。氷川きよし(31)が大トリを務めた白組が4年連続で勝利した。通算成績は白組の31勝28敗。

 史上最年少出場の大橋が、愛らしく盛り上げた。労働基準法による年齢制限の関係で、出場できる午後8時までの40分間はMVPの活躍だった。

 まずは午後7時20分。「歌姫あゆ」より先にアカペラで歌う大役だった。司会の中居正広(36)仲間由紀恵(29)の紹介で「切手のないおくりもの」を歌い番組のテーマをアピール。同41分にはGIRL

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 DOORの紹介に登場。女性トリオPerfumeと一緒に「のんちゃんです。4人そろってPerfumeです」などと明るさを振りまいた。同54分にはSMAP木村拓哉(36)から紹介され「崖の上のポニョ」を藤巻直哉(56)と2人で歌った。

 映画キャンペーンも一段落し、グループを解散する。全国キャンペーンやテレビ収録など数多くの仕事をこなしたが午後8時の制限時間を守り続けた。ネット掲示板などで「9歳を働かせすぎ」と書き込まれ、大橋の体調を最優先に細心の注意を払ってきたスタッフは心を痛めたこともある。そんな周囲を和ませたのも、あどけない歌声だった。中居から解散について「寂しくなるね」と問い掛けられた大橋は小さく「うん」とうなずいた。

 8時をすぎると、報道陣にも知られないまま姿を消した。活動を見守り続けたスタッフが説明した。「普段は午後10時に寝てますから」。小林幸子(同10時40分登場)の衣装を見ることなく眠りに就いたのかもしれない。

 [2009年1月1日8時26分

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