ハリセンボン箕輪はるか(29)が肺結核で入院したことが明らかになった6日、「感染のおそれあり」の呼び掛けに1週間で7本のレギュラー番組に出演していたテレビ各局も対応を始めた。感染の可能性のある共演者やスタッフなどの割り出しを急いでいるが、膨大な数になることから戸惑いは隠せない。

 NHKでははるかが教育テレビの子ども番組「天才てれびくん」の生放送に、昨年12月から今月までに約10回出演しているため、共演者などの調査を始めた。「てれび戦士」役の子ども24人、スタッフ50人の名簿を作成中。全員に連絡を取り注意を促す方針だ。はるかは先月26日のリハーサルに来局したのが最後で、今月2日の放送は休んだ。

 「エンタの神様」の2月6日の収録に参加している日本テレビでは、編成局を中心に対応に当たっている。同局総合広報部では「局の診療室とも相談して、どういう対応をしていくか協議している。共演者などの洗い出しをふくめ、慎重に対応していく」と説明している。レギュラー出演する「志村屋です。」のフジテレビでは小須田和彦バラエティー制作センターデスク担当部長が対応に当たっている。広報部では「各部門への聞き取り調査を行っています」と説明している。

 TBSでは「現在は、対策マニュアルを待っている状態。マニュアルと照らし合わせて、適合する社員や共演者が出てきた場合に、具体的に動きます」。テレビ朝日は「調査中」。テレビ東京は「出演した番組や共演者などを調べている最中」と話している。ある局では当初は静観の構えだったが、東京都が調査に乗り出すなど事態が深刻なことを知ると、局内が騒然となった。

 また、共演者の所属する各プロダクションにも関係団体を通じて、健康相談などを促す連絡が入った。はるかが所属する吉本興業から詳しい連絡や記者会見などで説明されないことに憤る関係者もいた。

 [2009年4月7日7時9分

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