女優竹内結子や柴咲コウらが所属する芸能事務所「スターダストプロモーション」が、荷物の宅配料金を水増し請求されたとして、佐川急便の20代男性ドライバーを刑事告訴することが17日分かった。今日発売の週刊文春が報じた。同プロは、ドライバーが集配を担当した過去3年間で約2000件、計約300万円の被害を受けたとしている。

 スターダストによると、今年5月に通常便で送った荷物の請求書が、「速達」料金1800円になっているのを担当者が発見。他の請求書も点検したところ、多くの通常便に「速達」や「航空便」を示すマークがついており、倍以上の料金が請求されていた。

 問い合わせに佐川急便は、担当ドライバーがノルマ達成のため、無断で通常便を速達などに変更していたと説明。ドライバーの2週間出勤停止処分と、解決金388万円を提示してきたという。だが、その翌日に当のドライバーが普通に集荷に来るなど、同プロ担当者は「甘すぎる処分と、お金を出せばいいという会社の態度に不信感を持った」。さらに「被害は本当にうちだけなのか。佐川と契約する他の企業にも請求書を見直してほしい」として、あす19日に渋谷署に告訴状を提出する方針という。

 一方、佐川急便では「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。従業員の指導ならびに社内管理の強化を徹底し、再発防止に努めたい」(広報)としている。

 [2010年11月18日8時7分

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