無期限謹慎中の歌舞伎俳優市川海老蔵(33)に対し、今度は、東京税関が調査を進めていることが10日、分かった。昨年12月24日の婚約時に海老蔵が妻小林麻央(28)に贈った婚約指輪を日本に輸入する際、消費税の申告が確認されていないという。東京税関では海老蔵に話を聞くなど調査を行う方針だ。

 全治2カ月の大けがを負った暴行事件とは別に、海老蔵に新たな疑惑が浮上した。フジテレビ系「スーパーニュース」などによると、昨年12月24日のクリスマスイブに結納した時、海老蔵が妻の麻央に贈ったダイヤモンドの婚約指輪について、日本に輸入する際に消費税の申告が確認されておらず、東京税関が調査していると伝えた。

 今年1月29日の婚約会見で麻央は、左手薬指の婚約指輪を報道陣に披露したが、その際、海老蔵は「昨年9月に歌舞伎の海外公演で訪れたモナコでダイヤの石だけを購入した」と明かした。大きさは3・3カラットで、石を支える台の部分は海老蔵自らがデザインしたという。

 しかし、関係者によると、この婚約指輪は海老蔵の知人を介して、モナコではなく米国の貴金属会社から約1000万円で購入したという。米国からダイヤモンドを日本に輸入する場合、空港で申告し、消費税を支払うことになっているが、このダイヤモンドについては、持ち込んだ人が特定できておらず、税関への申告も確認できないという。

 ダイヤモンドの価格が1000万円とすると、その消費税額は約50万円となる。東京税関は今後、海老蔵本人から話を聞くなど調査を進める方針だ。東京税関は取材に対し「個別の事案についてコメントはできません」としている。

 [2010年12月11日7時59分

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