嵐が今年も大規模な全国ツアーを6月24日から行うことが18日、発表された。皮切りの東京ドーム3日間公演はライブではなく、チャリティーイベントに変更。歌や派手な演出はなし。ドームを学校とし、メンバーが先生となって、バラエティーに富んだ授業を行う。ツアー全体では5大ドームと国立競技場公演を合わせ、計約75万人を動員予定。ライブは節電を意識しながらも、昨年以上に進化した内容にすべく準備を進めている。

 嵐の全国ツアーは、6月24日から始まる東京ドーム3日間公演からスタートする。だが、東京ドーム公演に限ってはライブではなく、チャリティーイベントを行う。松本潤(27)が代表し、その経緯を明かした。「電力不足でナイターも日時をずらす中、僕らは毎年ここでコンサートをやらせてもらっているからやるというのは、違うんじゃないかと。考えた結果、中止ではなく、違った見せ方でイベントをして、考えたり、楽しんだりする時間にしたいと思いました」。

 イベントは約90分。ドームを“学校”と見立てる。放送作家小山薫堂氏の監修のもと、メンバーが代わる代わる先生になって、各自テーマに沿って授業を行う。先生以外のメンバーは観客約4万5000人とともに、生徒側に回る。

 歌も派手なセットもない。松本は「震災を直接反映させるものではないです。これからの日本を考えるにあたり、大事なことは何か。歴史、言葉だったり、この国はいいなとその場で体感できる内容にしたい。楽しんで学んで帰れるワクワクするような学校にできれば」としている。ライブの一般チケットは7500円だが、チャリティーイベントは4000円となる。

 一方で「ライブは例年以上の内容に」と意気込んでいる。7月6日にアルバム「Beautiful

 World」を発売。新アルバムを引っ提げてのツアーになるが、松本は「ちょっとした見直しはあっても、縮小の空気にしたくない」。新装置の導入も検討している。

 7万人を収容する国立競技場公演は、今年で4年連続になる。例年、東京電力からの電力供給は使用量のわずか5%で、残り95%は電源車による自家発電。例年通りの大規模ライブに支障はない。二宮和也(27)は「東京エリアでライブをできるのはうれしいし、ほっとしています。コンサートに関しては、単純に楽しみたいなと思います」と話している。