音楽評論家の中村とうようさん(本名・中村東洋=79)が21日、死亡した。午前10時15分ごろ、東京・立川市の自宅マンション敷地内で頭から血を流し、あおむけで倒れているのを発見され病院に搬送されたが息を引き取った。警視庁立川署では、8階の自室から飛び降り自殺を図ったとみて調べている。中村さんは1人暮らしで部屋から仕事関係者にあてた自殺をほのめかす文書が見つかった。

 中村さんは京都府出身。京大を卒業後、銀行員を経て音楽評論活動を始め、69年に音楽雑誌「ニューミュージック・マガジン」(80年から「ミュージック・マガジン」)創刊。89年まで編集長を務めた。ラテン音楽からフォーク、ロックなど幅広いジャンルの知識を持ち、著書も多い。08年からは長年集めた資料を寄贈した武蔵野美術大の客員研究員を務めていた。