SMAP木村拓哉(38)が主演し、16日にスタートしたTBS系ドラマ「南極大陸」(日曜午後9時)の初回平均視聴率が、関東地区で22・2%を記録したことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。関西地区は20・1%だった。瞬間最高も25・5%(関西23・0)を記録した。今年、民放の連続ドラマの初回で20%を超えたのはTBS系「JIN-仁-」だけ。同作品に次ぐ2位の高視聴率で、木村の人気の高さを印象づけた。

 高視聴率男は健在だった。今年に入ってスタートした連続ドラマの初回平均視聴率は、4月クールのTBS系「JIN-仁-完結編」の23・7%がトップだが、「南極大陸」の22・2%はこれに次ぐ2位の高視聴率だ。

 木村は「たくさんの方が作品を受け取ってくれたこと、そして自分でも早く次回が見たいと思える作品になったことが本当にうれしくて、スタッフや共演者の方々にあらためて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」とコメントした。

 木村は、昨年5月スタートのフジテレビ系ドラマ「月の恋人」以来の連続ドラマ出演で、同作も初回で22・4%、平均でも16・9%を記録した。09年にもTBS系「MR.BRAIN」で、初回24・8%、平均でも20・5%を記録。ドラマ低迷期といわれる近年、15%を超えれば人気作といわれ、20%を超える作品は少なくなっている中で圧倒的な存在感を示していた。

 これまでも、01年フジテレビ系「HERO」で初回33・4%、平均で34・3%、00年TBS系「ビューティフルライフ」で初回31・8%、平均32・3%と、主演する多くのドラマを30%オーバーに導いてきた。「ビューティフルライフ」の最終回では41・3%と驚異的な数字を記録している。

 初回で30%超えは、ほかに96年フジテレビ系「ロングバケーション」の30・6%(平均29・5)、97年同「ラブジェネレーション」の31・3%(平均30・8)、03年TBS系「GOOD

 LUCK!!」の31・6%(平均30・6)などがある。

 木村が出演するドラマはヒットするという神話が、「南極大陸」でまた証明される形になった。今後、どこまで数字を伸ばせるか注目される。

 ◆「南極大陸」

 戦後復興期の昭和30年代を舞台に、敗戦国の汚名返上をかけ、観測船「宗谷」で南極観測に挑んだ男たちと樺太犬の苦難との闘い、夢と情熱を描く。主演の木村は、越冬隊の副隊長役である地質学者であり、樺太犬の世話係でもある倉持岳志を演じる。共演は義理の妹を演じる綾瀬はるかのほか、堺雅人、香川照之ら。