悲しみをこらえてしょこたんが躍動した。タレント中川翔子(26)が14日、ラゾーナ川崎で15枚目のシングル「ホロスコープ」(11日発売)のミニライブと握手会を行った。

 午前11時、気温5度と冷え込む中で、中川を元気づけようと、コスプレしたファン約7000人が川崎に集まった。「ショーコ!」コールに中川もテンションを上げた。「寒かりし日に貪欲なみんながこんなに集まってくれて、すごかりし~!

 ありがとうございます」と、あいさつしながら登場した。

 年明け3日にブログで母方の祖母、小笠原栄子さん(89)が死去したことを明かし、悲しさのあまり3日間、ブログを休止した。頻繁な更新で日に20回以上も更新するなど「ブログの女王」と呼ばれる中川だったが、この時ばかりは更新できなかった。

 ステージでは「2度と会えなくなってしまった人への思いを歌った曲です」と気丈に新曲を披露した。歌い終わって祖母の話に触れると、「母と同じように育ててくれた祖母が急にいなくなって、どうしていいか言葉が止まってしまって」と詰まらせた。「みなさん忘れないで待っててくれて、いつもここにいるよって言ってくれたこと、一生忘れません」とファンからの書き込みに感謝した。「1人じゃなくてたくさんの人のおかげで生きてこられました。ありがとうございます。2度と会えないんじゃなくて、きっと歌って笑えば空に届くんだと思います」と、かみしめるように祖母への思いを語った。

 最後は悲しみから立ち直った中川に戻った。「レベル26。ド派手に貪欲にガンガンとドSに迫るぜ!

 頑張リマサシュ」と、デビュー10周年をしょこたん笑顔で新たにスタートを切った。【荒木俊晴】