シンガー・ソングライター松任谷由実(58)主演の舞台「8月31日~夏休み最後の日」が7日、東京・帝国劇場で幕を開けた。貫地谷しほり(26)吉沢悠(34)が演じるカップルの純愛物語にユーミンの歌がコラボする異色作で、作・演出は夫の松任谷正隆氏。ユーミンは看護師姿になったり客席から現れるなど、場面ごとに登場する。「アニバーサリー」「リアリティ」などカーテンコールを含め16曲を歌う。

 舞台初挑戦のユーミンが「このキャリアでも知らないことがあったんだなと、うれしい気持ちになった。役者さんは日々違う表情をみせてくれ、私もインスパイアされた」。貫地谷は「毎日、由実さんの生の歌声が聴けて幸せ。音楽が入ると、その世界に酔ってしまいます」と大喜びだ。

 ユーミンの提案で、公演グッズに涙を拭くためのオフィシャル・ハンカチ(900円)が追加された。ユーミンは「リハーサルでも何回も泣けちゃった。歌いながら泣きそうになった。お客さまを泣かせる自信はあります」。公演パンフレットも演劇界では初めて劇中歌を収録した限定1万部の「音声プログラムCD」が販売され、初日から売り場には長い列ができた。