モーニンの初年度産駒が今日18日の川崎で南関東でもデビューを迎える。2Rのミスティライラック(牡2、平田)と3Rのドンドミノ(牡2、鈴木義)。どちらも距離は900メートルではなく1400メートル。前者の平田師は「いいものは持っている。ゆっくり成長してくれれば。まだ緩いから急がせたくない」。後者の鈴木義師は「ちょっとゲートの出が遅いのと、のちのちのことを考えて。器はいい」。先を見据えての選択だ。

モーニンの競走馬時代はやはり16年に制したフェブラリーSがベストパフォーマンスなのだろうが、個人的には18年に制したコリアスプリントの印象も強い。現場で取材していたこともあるが、それまでの活躍が1400メートルから1800メートルまで。1200メートルは初距離だった。当時はまだオーストラリアが拠点だった藤井騎手の手綱。それ以前の韓国遠征での実績を買われた鞍上の手腕もあったが、モーニンにもそれに応えられるだけの底力があったのだろう。距離克服に驚いた。

北海道では4頭の産駒が門別の1000メートルと1100メートルでデビュー。まだ産駒初勝利の便りがない。距離もあるのか。今日の川崎の走りに注目だ。【牛山基康】