3日のアフター5スター賞トライアル(A2下、1200メートル)はマックス(せん6、福永)が制した。この日が39歳の誕生日だった主戦の矢野貴之騎手は「気持ちいいですね」。距離短縮を進言しての2連勝に笑顔が絶えなかった。

大井移籍後は1400メートルが中心。同距離以外は大井では1600メートルを使われてきた。10着に敗れた2走前を終えた時点で、次走のタイミングに1400メートルの番組がないとなると「延ばしていいイメージがない。1600メートルよりは1200メートルがいい」。結果は残り100メートルで抜け出して快勝。中央時代の新馬戦2着以来の1200メートルがはまり、アフター5スター賞トライアルに向かうことになった。

首差だったが、引き揚げてきた鞍上は会心の勝利にガッツポーズ。枠場で福永師から石川オーナーも誕生日だと知らされ、自身とのダブルでのバースデーVに目を丸くして喜んだ。

8日に船橋のパドックでまさかの負傷。右足首の粉砕骨折で医者には全治半年と言われたという。「もう少し早く復帰するのが目標です」。まずは手術の成功を祈りたい。【牛山基康】