昨年のローレル賞に登録があった金沢のショウガタップリ(牝3、高橋俊)。当時から馬名と強さが話題になっていたが、その時は遠征せず、川崎には8日のロジータ記念(S1、2100メートル)が初参戦となる。

石川ダービーを含む無傷の11連勝。地元の同世代に敵はなく、12戦目には大井の日刊スポーツ賞黒潮盃に遠征した。南関東の牡馬を相手に6着に敗れたが、吉原騎手は「パドックでうるさいのはもともと。それ以上にはイレ込まず、馬場に出てからもそんなにカーッとなるところがなかった。負けてしまったけど、いい収穫でしたね」。輸送や初コースなどは問題なかったという。続けて佐賀の西日本ダービーに遠征。強敵にもまれた大井の経験を糧に6馬身差の圧勝で制した。

川崎に向けては「体が気持ち大きくなったかな。間が空いた分、息持ちがどうかですが、追い切りはちゃんとやってあるので、いい状態で行けるんじゃないかと。トリッキーなコースですけど、器用さもそこそこ持っているので、それが生きれば。心配は初の左回りだけですね」。馬名の由来は「たくさん勝利して賞がもらえるよう」。勝てば重賞は8勝目だ。【牛山基康】