“遅咲き”が北の大地で花を咲かせるか-。夏の女王決定戦クイーンS(G3、芝1800メートル、8月3日=札幌)の最終追い切りが30日、函館、札幌両競馬場で行われた。
好評「追い斬り激論」では、函館の太田尚樹記者が母娘制覇を狙うアルジーヌ(牝5、中内田)をプッシュ。札幌の深田雄智記者は北海道3戦3連対のココナッツブラウン(牝5、上村)を激推しだ。
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太田 どうや、夏の北海道は。
深田 ご飯はやっぱりおいしいです。少しおなかが出てきました。
太田 こっちはランニングシューズ持ってきて、2日に1回は走ってるで。
深田 見習わないと…。
太田 45歳の今年は3時間5分に自己ベスト更新。仕事もマラソンもコツコツ頑張るで。暑そうな札幌からの推し馬は?
深田 ココナッツブラウンがいいですよ。
太田 北海道は3戦3連対と得意。やっぱり滞在は合うんか。
深田 柴原助手は「栗東だとすごくイレ込むけど、こっちだと落ち着いている」と空気がお気に入りみたい。入念に乗り込み、仕上がりは上々で、最終追いは芝コース、しまい重点で5ハロン65秒7-12秒1(馬なり)と、抜群の気配です。
太田 それでも3勝クラスを勝っていきなり重賞。力は足りるんか。
深田 陣営はもともと期待していましたが、体質の弱さや気性面の危うさで足踏み。それでもコツコツと厩舎が向き合い、前走は鮮やかな勝ちっぷりでした。同助手は「脚をためる形がいい」と遅咲きの花が咲くきっかけをつかみました。もろさはありますが、折り合った時の爆発力は、一撃タックルで沈めてきた僕とダブります。
太田 こっちは堅実派のアルジーヌやな。1週前に栗東で追って函館入りしたのは昨年と同じで、この日もウッド5ハロン70秒2-12秒5で脚取りは軽快そのもの。松岡助手も「去年と同じ、いいイメージでいけそう」と好感触やった。
深田 その去年は3着。重量も当時から1キロ増の56キロになりますが…。
太田 あの時とは充実度が違う。何より精神面が成長。松岡助手いわく「難しさがあって気持ちを大事にしてきたけど、前向きになってきた。それがガラッと変わったきっかけ。レースに対してまじめになった」。だから、崩れない。
深田 確かに1度も掲示板を外してない堅実派。コツコツ積み重ねる太田さんと似てますね。
太田 前走もG1で接触がありながらタイム差なしの4着。この一族は遅咲きで、母キャトルフィーユも4歳時5着から5歳時1着。親子制覇は目前や。
深田 熱い取材が直線距離でも150キロ離れた札幌まで伝わります。
太田 週末は札幌まで走って向かうわ!
深田 ストイックすぎて引いちゃう…。

