今春センバツ準優勝の履正社が、新チーム初戦を7回コールド勝ちで飾った。

 初回に3番筒井太成外野手(2年)の2点本塁打で先制。3回にも公式戦初先発の野口海音捕手(みのん、1年)が2点本塁打を放つなど、9安打7得点で快勝した。

 野口は中学3年時にU15代表として、福島・いわきで行われたW杯に出場。主将も務め、今夏の甲子園に出場した横浜・及川らとともに準優勝に輝いた。高校では現在2本塁打ながら、中学では通算45本塁打。岡田龍生監督(56)も「まだ1年生だから勉強しないと。ちゃんと当たったら飛ぶ。本当は6番くらいを打ってほしい」と期待する。

 小学生まではソフトボールで投手を務め、捕手を始めたのは中学2年時から。「キャッチャーで打てる選手になりたい。坂本選手を超えたいです」と同じく1年秋から正捕手を務めた、OBの阪神坂本を目標に意気込む。岡田監督は「パワーは坂本よりあるけど、人間性とかトータルはまだまだ。経験して、積み上げていったら、坂本のようになれる要素はある」と今大会での成長を望んだ。

 今秋ドラフト候補の安田らセンバツ準Vメンバーが抜けた新チームを攻守の両面で貢献していく。