阪神が攻撃力不足打開のため「第6の外国人」を調査していることが5月31日、分かった。チーム打率、得点、本塁打がいずれも12球団最低に沈む猛虎打線は、昨季の首位打者マートンの長期不振など、出口が見えない。そこで打線の象徴であるGM(ゴメス&マートン)砲に万が一の事態があった場合に備え、日本球界を経験したキラ・カアイフエ内野手(31=元広島)らをリストアップ。非常事態となれば、緊急補強に乗り出す可能性もありそうだ。
4点リードからの逆転負け。自慢の投手陣が打ち砕かれた悲劇だが、伏線となっているのは打線の迫力不足だ。敗戦後、和田豊監督(52)も序盤で追加点が奪えなかったことについて「それを言い出すときりがないんだけど…。能見も含めて4点で何とか逃げ切らないといけないところだった」と苦しい胸の内をのぞかせた。
打率、得点、本塁打、盗塁ともに12球団最低。現状では少ないリードを、投手力で守り切るしか勝ちパターンがなく、リードされれば、反発力不足が露呈することになる。
中でも特に首脳陣が気に掛けているのがマートンだ。この日もタイムリー内野安打こそ放ったが、依然として本塁打は「0」で長打率も2割9分2厘だ。何よりも本来の力強い打球が見られない。開幕直後の絶不調からは脱したとみられるが、なかなか昨季までの姿に戻れない。マートンの打力なくして打線の復調は望めないため、辛抱強く待つしかない状況だ。
ただ、一方で非常事態への備えは怠らない。球団内では打線の中心であるゴメス、マートンに万が一のことがあった場合に備え、助っ人野手の調査を開始している。すでに昨季のタイトルホルダー4選手にサンティアゴを加えて5選手がいるが「GM砲の控え」として第6の助っ人獲得に乗り出す可能性はあるという。
シーズン途中であり、米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった藤川獲得も前向きに進めている影響で予算の問題もある。現実的には日本でのプレー経験があり、金銭的にも比較的高額ではないキラなどが有力候補だが、非常事態となれば、担当者が緊急渡米するプランもあるという。
打率、得点など各部門の数字が軒並み低迷しながらも借金2の3位は健闘していると言える。ただ、優勝を目指すチームとして、万が一への備えは欠かさない。



