運命に導かれるように、リベンジの舞台が整った。今日16日阪神戦(甲子園)に先発する日本ハム有原航平投手(22)は、思わぬ巡り合わせに苦笑いを浮かべた。脳裏に浮かんだのは10年夏の甲子園での1シーンだ。広陵のエースとして臨んだ初戦は、エース歳内(阪神)を擁する聖光学院(福島)。8回に暴投で与えた1点で負けた。「悔しい思いがあるので、今回は勝って雪辱したい」。5日と8日、2度の雨天中止で転がり込んできた聖地でのプロ初登板。静かに意欲を燃やした。

 いい思い出もある。3年春のセンバツでは主戦として4試合に登板して4強入り。プロから注目を浴びるきっかけとなった場所でもある。「甲子園で良いも悪いも…。いろいろあったんですけど、切り替えて頑張りたい」。チームにとっても大一番。引き分け以上なら交流戦1位が決まる。「自分のやることは変わらないので、しっかり投げて勝てるように頑張ります」と、ドラフト1位右腕は自然体で臨む。

 15日、早朝から札幌市内の室内練習場でランニングやネットスローなどを行った。約30分間、敵地への移動前に最善を尽くした。前日14日にはブルペンで約40球の投球練習。「真っすぐは、この前に引き続いて良い感じです」。前回登板の9日巨人戦(札幌ドーム)では6回2/3を2安打1失点で3勝目。好調さを維持しながら、成長した姿を聖地で見せる。【木下大輔】