ソフトバンク工藤公康監督(52)が、勝負師の顔をのぞかせた。3点リードの8回表2死満塁。1発出れば、逆転を許す場面でベンチを出た。五十嵐に代えて、デニス・サファテ投手(34)をマウンドに上げた。「特別と言えば、特別。あまり回またぎはやりたくない。きっちり勝っておきたかった」。開幕から選手のコンディションに細心の注意を払い、過度に負担をかける起用は避けてきた。自らの考えをこの日だけは封印し、後半戦初戦に必勝を期した。今季初めて、8回途中から守護神を投入した。
サファテが4番清田を3球三振にしとめた。「途中からいくことはなかったので、アドレナリンが出た。1球でケガをすることもある。いつでもいけるように準備はしている」。9回も3者凡退に抑え、21セーブ目。勝負手は吉と出た。「上位に勝つのも大事だが、下位のチームにしっかりと勝っていくことも大事だ」と指揮官は言う。スキのない采配で、23個目の貯金を得た。



