阪神が窮地に追い込まれた。下位に沈むDeNAに、まさかの連敗。首位ヤクルトとのゲーム差が2に広がった。虎は大きなダメージを受けたまま今日20日から本拠地甲子園で、勢いに乗るヤクルトとの2連戦。その燕との直接対決で敗れた時点で、自力優勝の可能性が消滅する。聖地で燕を迎撃してくれ。

 明日なき継投も実らなかった。1点ビハインドの8回、連投となった福原が嶺井に痛恨の1発を浴びた。望みを託した最終回の攻撃も3人で締められた。ベンチも、選手も、それぞれが必死だが、かみ合わない。その悲壮感が最下位争いをするDeNAに喫した連敗のダメージを倍加させた。

 和田監督 きょうのゲームに関してそこだよな。打たれたところも、そんなに甘くはないんだけど。それをはじき返されるということはキレがなかったのかもしれんな。

 指揮官が振り返ったのは、4回5失点でKOされた先発能見の誤算だった。3回までに3-1とリードしたが、その裏、筒香に逆転3ランを浴びた。4回には8番嶺井への四球をきっかけに痛い追加点を許した。欲しい1点が取れず、与えたくない1点を奪われる。先発4本柱の一角が崩れたことから、攻守のちぐはぐが始まった。

 ゴメスの犠飛で再び1点差とした後の6回には二神がピンチを招いて降板。代わった島本は満塁から押し出し四球で再び2点差…。それでも、捨て身の継投に出た。7回に安藤、8回には福原。ベテランコンビを12連戦頭から2日連続、同点、ビハインドの場面で投入した。

 和田監督 落としていいゲームはないんでね。もういかないといけない時期というかね。

 平田ヘッドコーチ 連戦であっても(相手を)止めてもらわないと。負担かかるのは仕方ない。安ちゃんも、福原も分かってくれている。

 福原 連投? それは関係ない。しっかり抑えないといけなかったです…。

 和田監督も、平田ヘッドコーチもすでに“明日なき戦い”に突入していることを強調した。ただ、その執念が打線の反発にはつながらなかった。ゴメスとマートンが打ち、安藤、福原が投げた。それでも負けた。甲子園で首位ヤクルトとの直接対決を迎える直前、猛虎は深手を負った。

 和田監督 ゴメスの状態が上がってきたんで。何とかクリーンアップの前にランナー出して集中して打席に入らせられるように。甲子園に帰って、もう1回ここからという気持ちで、明日、いきます!

 最後は、いつものように前を向いた指揮官。今日20日、敗れれば自力Vの可能性が消滅する。崖っぷちへと後退する中、本拠地で踏ん張れるか。今季最大の試練だ。【鈴木忠平】

 ▼19日に阪神が敗れヤクルトが勝ったため、今日20日の直接対決で阪神はヤクルトに敗れると自力優勝が消滅する。ヤクルトは勝って69勝61敗2分け、阪神は敗れて66勝64敗2分け。残り直接対決が2試合となるが、阪神はそれを含めて全勝しても、ヤクルトが阪神戦2試合以外を全勝すると、勝率で及ばないため。