中日谷繁元信監督(45)が今キャンプで初めて「カミナリ」を落とした。沖縄・北谷キャンプで12日、バッテリーと内野手のサインプレーを実施。サイン交換で手間取るシーンがあり、バッテリーコーチを叱った。一気に緊張感に包まれた専任監督初キャンプで今日13日には韓国・KIAと初の対外試合に臨む。
よく通る、野太い声が北谷球場に響いた。ドラフト3位木下拓哉捕手(24=トヨタ自動車)が内野手にブロックサインを出す際、慣れていないこともありスムーズにいかない場面が何度かあった。一塁後方で見ていた谷繁監督は突然「良男!」と声を張った。
新任の小山良男バッテリーコーチに指導が不十分だと怒ったようだ。木下は「サインは覚えていましたけど、(出し方の)センスがなかったです」と反省した。さらに同コーチが他球団関係者や一般ファンなど衆人環視の中でブロックサインの説明を始めたことにもチクリ。監督はその後、捕手を集めて細かく指導。ピリッとした空気が漂った。
「細かいところもしっかりやらないといけない。細かいミスから勝ちが遠ざかることがある。ただ打つ、投げる、守るだけではない。木下だけじゃなく、全員に言えること。そこ(サインの出し方)だけではなくてね」。守り勝つ野球を掲げるチームで、バッテリーと内野手の連係は絶対に欠かせない。また、自身の後継捕手の育成は、重要テーマだけに妥協は許さなかった。
その後も、サインを何度か確認した投手大場に「いいかげん、理解しろよ」と厳しい口調で言うなど、ナインに緊張感を与えた。新加入右腕は「タイミングとかです。慣れていないでは済まない」と振り返る。
チームが大きく若返った今キャンプは活気ある中で行われ、谷繁監督も明るいムード作りに一役買ってきた。疲れが見え始めた中盤戦の「カミナリ」でムードも締まりそうだ。【柏原誠】



