阪神新助っ人のエフレン・ナバーロ内野手(32)が、ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で「来日1号」を放った。西日本豪雨の影響で、マツダスタジアムで予定されていた広島3連戦が中止。2軍戦で調整出場することになり、「3番左翼」で来日1号を含む2打数2安打2打点と活躍。後半戦で首位広島を追い上げる虎のキーマンが、球宴明け初戦の16日巨人戦(甲子園)へ調子を上げていく。

 コンパクトに打ち返した白球は鳴尾浜の防球ネットに突き刺さった。浜風にも乗った打球で、ナバーロが左中間に「来日1号」を描いた。1回1死二塁。フルカウントからの6球目。高めに浮いた変化球を振り切った。タイミングをうまく取ったアーチに「ボールを見ていく中で打つことができて良かった。(追い込まれたが)対応して、フォークとかカーブが来ることを考慮しながら打とうと思ってました」と胸を張った。

 復調を告げる1発でもある。6、7日に体調不良となり全体練習を欠席した。「2日間は調子が悪かったけど、医者も診てくれたので頑張れたよ」と前日8日DeNA戦には出場したが無安打に終わっていた。気を引き締めて臨もうとしたこの日からの広島3連戦は西日本豪雨の影響で中止に。そこで他のナインらと同様に2軍戦での調整となったが、状態が上がってきていることをバットで証明。金本監督も「相変わらず、変化球をよく見逃していた。もう少し、体のキレとかスイングのキレとか出てくれば、また面白いと思う」と、選球眼をたたえつつ、さらにパワーアップするとみている。

 1軍戦がなかったこの日4位に後退。首位を追うチームにとって、浮沈のカギを握る助っ人は、初めて訪れるはずだった広島を思いやった。「被災者の方や現在避難されている方、亡くなった方には哀悼の意を示しています。大変な思いをされていると思うので、自分の力でできることをしていきたいと思います」。ただし、敵としてぶつかればフルスイングするだけだ。「どれくらい本塁打が打てるかは分からないですけど、コンタクトしたときにどれくらい遠くに飛ばせるかということを考えてやっている」。持ち前の選球眼にパワーも兼ね備えるナバーロが、勝負の後半戦に向け、万全の準備を進めていく。【真柴健】