国内FA権を保有するロッテ角中勝也外野手(31)が、権利を行使せずに残留する意向であることが10日、分かった。13日のFA申請締め切りを前に、球団と来季に向けた交渉を続けている状況だが、近しい関係者には、来季もロッテでプレーする意思を示しているという。追い込まれた状況でもノーステップ打法で高打率を残す打撃は、球界でも高く評価されていたが、2年目を迎える井口監督にとって朗報となる。

台湾遠征中のチームを離れ、角中はZOZOマリンなどで自主トレ中。来季に向けて静かに動きだしている。改修される本拠地球場についても「約4メートル、外野フェンスが前に来るので、逆方向にもホームランが打てるかもしれない」と話していたように、成績向上が見込める。今季は2割6分5厘、7本塁打、57打点と振るわなかったが、過去2度の首位打者を誇るリーグ屈指のバットマンは、巻き返しを誓う。新装される本拠地での本領発揮が見られるはずだ。