ロッテ鈴木大地内野手(30)が国内FA権の行使を検討していることが25日、分かった。関係者によれば、行使か否かで揺れる中、野球選手として他球団の評価を聞いてみたい気持ちが高まったという。

ただ、8年間在籍したチームやファンへの愛着は大きく、移籍を前提としたものではない。4月12日の権利取得後も、強いキャプテンシーでチーム第一でプレーしてきた。残留の可能性も残し、後悔しない選択を熟考しているようだ。

球団は複数回にわたって交渉の席に着き、複数年契約を提示。宣言残留も認める方針で、全力で引き留めにかかっている。

今季は打率2割8分8厘、15本塁打、68打点と、いずれもキャリアハイの成績を残した。15年途中から続いた連続試合出場は532で途切れたものの、140試合に出場して内野の全ポジションを守った。守備の万能さと打撃の勝負強さに加え、今季選手会長を務めたリーダーシップもある。権利行使となれば争奪戦は必至。決断が注目される。