成人T細胞白血病との闘病を公表した広島の元エースで通算213勝の北別府学氏(62)が、レギュラー出演している地元の広島ホームテレビ「みみよりライブ 5up!」は20日夜、番組公式ホームページにコメントを掲載した。

北別府氏はこの日、同番組に生出演し、当面は治療に専念すると視聴者に報告していた。

午後7時の放送終了後、同番組は公式ホームページに「このたび、弊社野球解説者 北別府学氏が病気療養のため入院することになりました」とし、病名も北別府氏が番組で明かした通りに「成人T細胞白血病です」と説明した。

同番組は、北別府氏の今後について「治療は化学療法を行うため、弊社番組の出演は当面の間、お休みとなります。お見舞いとともに、1日も早いご回復をお祈り致します」とつづった。

◆成人T細胞白血病 HTLV-1というウイルス感染が原因となる。白血球の中のT細胞から、がん化した細胞が無限に増殖することで発症する。約30~50年の潜伏期間があり、発症するのは感染者のごく一部。多くの場合はリンパ節の腫れが見られる。感染者は西南日本沿岸部を中心に約110万人。20歳代までの発症は極めてまれで、年齢とともに増え60歳ごろがピークという。(国立がん研究センターのサイトより)