阪神大学野球秋季リーグが、2週間遅れで開幕した。天理大は今秋ドラフト候補の最速148キロ左腕・森浦大輔投手(4年=天理)が先発。初回、いきなり連打で無死一、二塁のピンチをつくったが、相手クリーンアップを一ゴロ、空振り三振、二ゴロに仕留め無失点で切り抜けると、2回からは安定感を取り戻し、6回3安打1失点、7奪三振と好投した。

今季は特別ルールでコールドゲームがあり、11-1の6回コールドで完投勝ちとなった。「春がなかったので、しっかりプロに向けてアピールする場所があってよかった。直球はそんなによくなかったが変化球の制球はよかったので打ち取ることができた」と、この日最速は144キロながら、右打者の外角へのチェンジアップと内角低めへのスライダー、そしてタイミングを外すカーブを操った。

ネット裏には阪神、中日、ヤクルトなど7球団のスカウトが視察。阪神山本スカウトは「ゲームを作れる投手。チェンジアップと直球の投げる時の腕の振りが変わらない。昨年くらい直球が戻れば」、中日山本アマスカウトチーフ補佐も「春より制球はよくなっている。球威がもう少しほしい」と話し、次回以降に本来の球速が戻れば、評価も高まりそうだ。

また、昨秋MVPを受賞し今秋ドラフト候補の大石航輝外野手(4年=大阪桐蔭)は、1週間前に練習中に右足首を負傷したため、大事を取り欠場。9月26日からの第2節での復帰を目指している。