中日京田陽太内野手(27)が日米通算合計9000安打超のレジェンドたちから打撃指導を受けた。22日の1軍練習は、本拠地バンテリンドームでのロングティーが中心。京田だけはティー打撃に時間を割いた。

まず荒木1軍内野守備走塁コーチ、村上巡回打撃コーチが立ち会い、その後は福留、大島が合流。さらにパウエル打撃コーチにビシエドまでが加わった。日米通算2431安打の福留は、身ぶり手ぶりで熱血指導。合計で日米通算9000安打を超える6人による約40分に及んだ指導は、スパイクを脱いで打たせるなど多岐にわたった。

「バットが体から離れてしまうので、体の近くを通るように出し方を意識して打ちました。身につくように、この期間も継続してやっていきたい」。約40分間、レジェンズによる「モーレツ!! しごき教室」を終えた京田は充実の汗を浮かべた。今季は初の2軍落ちも経験するなど、前半戦58試合、打率2割5分3厘と期待を下回る。だが与田監督は京田の反発力に期待し、前半戦終盤から大島を3番に据え、京田を1番に置いた。後半戦の逆襲上に京田の復調は欠かせないだけに、打撃力向上へ先輩たちは胸を貸し続けた。

約1カ月のリーグ戦休止期間を踏まえ、与田監督は「いかに点を取るかを考えると、できるメンバーに変えないといけない」と、大幅なテコ入れを示唆。京田もうかうかしていられない。愛のムチを受けた京田が、復活でサバイバル生き残りを目指す。【伊東大介】

 

▽中日村上巡回打撃コーチ 「(指導内容は)バットが内から出て、バットの面を長く使えるように。できるようになると、タイミングが合わない時にファウルが打てるようになる」

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