広島佐々岡監督が守護神を温存し、引き分けに持ち込んだ。同点の9回裏。セオリーなら抑えが登板するマウンドに、7試合連続セーブ中の栗林ではなく、ケムナが上がった。指揮官は「まだ7連戦ある中で、セーブシチュエーション以外は(投げさせない)、というのは考えていた」と説明。前回登板の15日中日戦から登板間隔は空いていたものの、9連戦の3戦目だったことを考慮。新人王を争う右腕に無理をさせない方針のようだ。

9回を託されたケムナは1死一、二塁のピンチを招くも、連続三振で切り抜けた。佐々岡監督は「ピンチは作りましたけど、抑えたことは自信になるだろうし、今勝ちのパターンの中で1番手はケムナ」と信頼を口にした。