ソフトバンク上林誠知外野手(26)が18日、宮崎秋季キャンプで来季巻き返しへの思いを語った。18年に全試合出場を果たした若きスラッガーは、ここ3年は故障もあり不振が続いている。自主トレ仲間だった広島鈴木誠の大リーグ挑戦にも刺激を受け「まずは日本で一番になる」と、復活を力強く宣言した。

内川自主トレの門下生として、ともに汗を流してきた1学年先輩の鈴木誠が海を渡る決断を下した。上林は「あっちでどんな活躍をするのか、素直に見てみたいという気持ちは強い」と、いちファンとして活躍を願う思いを持つ。自らも過去にメジャー挑戦願望を明かしている。「うれしいとともに悔しい。自主トレも一緒にやってきて、セ・リーグの中では一番意識してきた選手。年も1個しか違わない。早く一緒のフィールドでできるようにレベルアップしたい」と、くすぶる自身へのいら立ちも隠さなかった。

復活への光は見えてきた。右翼に定着した17、18年に1軍打撃コーチだった藤本監督が就任。当時の日課だったロングティーを再開させ、連日打ち込んでいる。「むだを省く」という新打撃フォームにも手応えを感じており「ずっと気にかけてくれていた。藤本さんのために打ちたい」とレギュラーを奪回し、恩人を胴上げするという思いも強い。

思い描く復活は、ただの復活ではない。「まずは日本で一番の選手になるのが目標。まずはそこですね」と壮大だ。鈴木の背中を追い、ひたすらに打撃を磨く。【山本大地】