21年ドラフトで史上初となる同じ高校のバッテリーで1位指名を受けたDeNA小園健太投手(19)とロッテ松川虎生捕手(19)が4日、和歌山市役所を訪問し、母校の市和歌山野球部に寄付金を贈った。尾花正啓市長(69)から感謝状を受け取った小園は「形の残る恩返しをしたいと思っていたのでうれしい」。松川も「高校3年間でたくさんのことを学ばせていただきましたし、良い環境をつくっていけば、もっともっと後輩たちも伸び伸び楽しくやれると思うので力になれれば」とあいさつした。寄付金は同校野球部発展のための施設充実費などに使用される予定だ。

年末年始にかけて帰郷している2人は、それぞれが昨年12月に野球部の練習にも訪れた。小園は「後輩たちのひたむきに頑張っている姿を見て刺激を受けました。今年は自分としても頑張らないといけない年。覚悟が決まった。1軍でしっかり投げられるように体をつくっていきたい」とプロ初登板に挑む。佐々木朗希とのバッテリーで完全試合を経験した松川も「1年ぶりに和歌山に帰ってきて、高校時代の泥臭さを感じましたし、そういう初心を忘れずに頑張っていけたらいい。しっかりレギュラーをつかめるように」と決意をあらたにした。

尾花市長も「そろって来てくれるなんて夢のよう。市高の後輩たちも大きな励みとなり、2人の背中を追って頑張ってくれると思う。野球部発展のために有効に使わせていただきたい」と感謝した。【鎌田直秀】